
イソトレチノイン
イソトレチノインは重症のニキビや慢性に繰り返すニキビに対して用いられます。皮脂の分泌を抑え、皮脂腺そのものを小さくすることでニキビが改善していきます。服用している間だけでなく、服用し終わった後もニキビの再発を抑え、ニキビのできにくい肌を維持します。
ニキビについて
ニキビとは
ニキビ(尋常性ざ瘡)とは、思春期や栄養不良、寝不足時などによくできる炎症性のできもので、顔面や背中にもよくできます。思春期の始まる12-14歳頃から始まることが多く、男女差はないと考えられています。罹患する頻度は約95%ととても高くなっています。

ニキビの原因
①皮脂分泌の亢進、②男性ホルモンなどの影響、③毛包漏斗部の角化異常・構造異常、④皮膚常在菌の増殖と炎症の誘導という4つの因子が原因として重要です。

どうやってできる?
毛包漏斗部の閉塞が起こり、毛穴が詰まった初期状態のニキビのことをコメドと言います。このコメドが進展すると、詰まった毛穴の中でアクネ菌が増殖し、周囲に炎症を引き起こし、赤ニキビとなります。

イソトレチノインについて
イソトレチノインとは
イソトレチノインは、保険治療では良くならない難治性のニキビの治療薬として使用されるビタミンA誘導体の内服薬です。皮脂の分泌を抑え、毛穴の詰まりを緩和させることで今あるニキビを治すだけでなく、新しいニキビも予防します。

こんな方にオススメ!
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難治性ニキビで悩んでいる
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顔も身体のニキビも治したい
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繰り返しできるニキビを治したい
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外用薬などで効果がみられなかった
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毛穴が気になる
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肌質を根本的に変えたい

イソトレチノインのメリット
◎重症ニキビの改善
◎ニキビの再発抑制
◎皮脂分泌抑制による肌質改善
◎毛穴の改善
◎肌のターンオーバー促進

イソトレチノインと皮脂分泌
皮脂腺は全身に分布しており、特に頭部、額や鼻周辺のTゾーンや、ワキ、胸部、外陰部などに多く分布しています。イソトレチノインは、皮脂腺内で皮脂を分泌する細胞の増殖を抑えることで、皮脂の分泌を減らします。また、皮脂の合成そのものを抑制するため、過剰な皮脂が毛穴に詰まり炎症を引き起こすのを防ぎます。皮脂の過剰分泌がニキビの原因となるアクネ菌を繁殖させますが、この過剰分泌が抑えられることで、ニキビの予防に繋がります。
イソトレチノインの内服による治療で、皮脂腺の大きさが約35~90%減少すると報告されており、皮脂の分泌量が最大90%減少するとされています。皮脂の分泌を抑え、毛穴の詰まりを緩和させることで今あるニキビを治療するだけではなく、新しいニキビも予防します。
